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Gen.3 不完全極まりない家庭


(創世記十二章一~三節からのメッセージ「アブラハム、イサク、ヤコブの神」第三回。本文は、2017年4月30日 日本ホーリネス教団 津久井みのり教会においてのメッセージの音源から書き起こしています。)

いつもお話しをさせていただくのですが、私たちには四人の子供がおります。ところが、一番下の子は、六歳の時に難病を患ってしまいました。その子が、可愛くって可愛くってしかたなかったのです。本当は全きじゃないんです。でも、私は、全きと見なしていたのです。神さまは、アブラハムとサラ夫婦の不信仰にもかかわらず、全き信仰をもった者として見て下さった。完全なのは神さまの方。不完全なのはアブラハムとサラの方なのですね。

次に、その子供イサクの場合です。イサクとリベカは、エサウとヤコブという双子を授かりました。ところが、イサクは鹿の肉が好きだったので猟をしていたエサウを愛し、リベカはいつも自分のそばにいるヤコブを愛しました。

皆さま方に双子の方はいないかもしれませんが、お父さんは長男を愛し、お母さんは末っ子を可愛がる、というようなことは、よくあることではないでしょうか。「いや、そんなことはない」と言われるかもしれませんけれども、イサクの家庭では、このリベカというお母さんは弟のヤコブを愛するばかりに、エサウを騙して長子の権利を得させ、また、祝福までも奪わせるという事をします。

何という罪深い、何という親かと思いますよね。でも、神さまはイサクを祝福して下さり、リベカも祝福して下さった。ヤコブは、お父さんのイサクがまもなく死ぬであろうという時、兄がその時自分を殺すだろうと、そういうような兄弟殺しのお話しも出てくるんですけれどもね。ところが、最後には二人は和解します。ヤコブは兄に会う時ビクビクしていたのですが、兄エサウはそんな弟を愛してくれました。

そんなイサクの家庭、そんな不完全極まりない父親であり、母親でありましたが、そんな家庭でも神さまは全き者として祝福して下さるのです。

神さまは不完全な親だからといって、だからダメだ、と言うのではなく、不完全極まりないイサクもリベカも愛して下さいました。エサウとヤコブは殺し合いをするところまでいったのですが、最後に和解をすることが出来たというのです。

私たちの家庭の問題、夫婦の問題、親と子の問題、問題がない家庭などありません。どこの家庭でも問題があります。でも、神さまは、わたしたちを全き者と呼んで下さり、取り扱って下さるのです。

(つづく)

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