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Rom.4 全存在を神さまに委ねて


(ローマ人への手紙からのメッセージ第4回、最後の回です。本文はコラム「希望の門」より書き起こしています。)

歴史の中で神さまは、親不孝な、どうしようもない私のような者を救ってくださり、苦労をかけた両親をも神さまの国に導くために、親不孝者の私を使ってくださいました。この手紙の九章、十章、十一章ではまさに、神さまが歴史の中で今も働いており、その計画は「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう」(「ローマ人への手紙」十一章三十三節)と著者パウロを嘆息させるほど、素晴らしいものだということが書かれているのです。

イエス・キリストさまを通して、罪の問題が解決したばかりではなく、歴史の問題、あなたの歴史、あなたの困難やあなたの理解できないような苦しい問題、悲しい問題もまた、イエス・キリストさまが最も良いように導いてくださっている、そういう告知を聞きますならば、私たちはどのように応答すべきでしょう。

十二章一節には「あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい」とあります。あなたの全存在を神さまに委ねていきなさい、献身しなさいということです。そうしますと神さまは、私たちの歩みを祝福してくれるのでございます。

神さまがどんなに祝福してくれるか、そういうことがこの「ローマ人への手紙」十二章以降に言われています。私の父親は、病気になりました時に私が「お父さん、おはよう」と挨拶すると、貯金通帳と実印を出して、「お前、これ、下して使え」といいました。まあ、あまり入ってはいませんでしたが…。でもそのように、父親は私のために、なし得る限りの良いことをしようとしてくれました。人間の父親でさえそうであるなら、天の父なる神さまは、イエス・キリストさまは、なおのこと私たちに最も良いことをしてくれるのではないでしょうか。

神さまは、皆さんの人生を最高のものへと導こうとされています。後はあなたがそれに応えることです。祝福をお祈りいたします。

( 了 )

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