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Mar.4 解放の福音を宣べ伝える


(マルコの福音書からのメッセージ第4回、最後の回です。本文はコラム「希望の門」より書き起こしています。)

あなたはノイローゼではないかもしれません。けれども人間は、さまざまな恐怖症を持っております。たとえば不安恐怖症とかいうものです。何も不安でないのに不安である。明日、試験があるので不安だと言うならば、それは別に心配することではございません。当たり前のことでございましょう。でも、何も不安がない、でも不安である場合はどうでしょう。親もいるし、連れ合いもいる。子供だっている。でも不安だ。そういうような、わけのわからない力に縛られているのが人間なのです。

でもそこから、イエス・キリストさまを信じて解放され、そして今度はその人が、同じような悩みを持っている方々に解放の福音を宣べ伝えることができるのだとマルコは言っているのでございます。

人間は悪魔的な力に縛られている。でも悪魔的な力から、解放されることができるのだ、とマルコは語っているのでございます。

私は、以前ひどいアルコール依存症だったという伝道師を知っています。彼は何回か精神病院にも入りましたし、薬物依存症の治療施設にも入りましたけれども、どうしても依存症を治すことが出来なかったそうでございます。

そんな彼が、義理の妹に誘われて教会に来て、イエス・キリストさまに出会ったら、見事なまでにアルコール依存症の束縛から解放されました。そればかりでなく、彼が救われたことによって、もう一人のアルコール依存症の人が救われたのでございます。

このもう一人の方は、普段はとてもおとなしい人なんですけれども、アルコールを飲みますともう大変です。すごい力で暴力を振るい、人を傷つけていくのでございます。ところがこの人も、先の伝道師に導かれてイエス・キリストさまを信じましてからは、仕事に就き、結婚し、幸福な家庭を持つようになったのでございます。

みなさんも、十字架と復活の主である、イエス・キリストさまを信じますと、悪霊の束縛からあなたが解放されるばかりか、福音の告知によって他の人をも破滅の力から解放するという、喜ばしい仕事に参与することができるのだと、マルコは申しているのでございます。

( 了 )

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