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Mar.2 呪縛から解放される


(マルコの福音書からのメッセージ第2回です。本文はコラム「希望の門」より書き起こしています。)

先ほど申しましたゲラサ人の狂人には、レギオンという悪霊が取りついておりました。レギオンというのは、六〇〇〇人単位のローマの軍隊のことですが、ここでは、一つの霊だけでなく、たくさんの悪霊が取りついていたということを表しています。

そのような、非常に強烈な力に押さえられていた彼が、イエス・キリストさま、神の御子であるお方から「悪霊よ、出ていけ」と言われたときに、すっかり悪霊から解放されたというのでございます。

ある方はこの個所を読みまして、悪霊が二〇〇〇頭の豚の中に入り、その豚の大群が湖に投身自殺したなんて書いてある、これだから聖書は信用できないと言いました。確かに豚の自殺なんて、だれも見たことはございません。でもそのようなありえないことが、実際起こるのがこの世の中でございます。

子供が父親をバットで殴り殺した。妻が夫を殺した。いや、夫が妻を殺した。親が子供を殺した。そんなことはありえないはずだ、でもありうるのでございますね。

そのような、悪魔的な力に縛られている人が、イエス・キリストさまに出会いますときに、その呪縛から解放されるのだ、とマルコは語っているのでございます。なぜならイエス・キリストさまは、神の霊を持たれた神の御子であって、そのお方が十字架にかかって死に、復活されたことによって、悪魔の力に打ち勝たれたからなのです。

ですからイエス・キリストさまを信じ、このお方に従っていくときに、そのような、人生を破壊していく力から、解放されるのでございます。

(つづく)

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