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Mat.4 全世界に祝福を


(マタイの福音書からのメッセージ、第4回、最後の回です。本文は廃刊となりました月刊誌「ミーニング」に連載しておりました「希望の門」という藤巻先生のコラムより書き起こしています。)

クリスチャンになる前は、不可が三つあって、二四五名中、二四五番という最低の成績でありました。しかし同級生が好きになり、学校の先生が好きになると、自然とその先生が教えてくださる教科も好きになるものでございます。

もちろん一番にはなれなかったんですけれども、勉強が一つや二つの科目でなく、みんな好きになりました。

そういうふうに神さまは、箸にも棒にもかからないような人間だった私を、人々を愛していけるような私へと変えてくださいました。努力ではございません。努力したなら失敗してしまったでしょう。そうではなく、イエス・キリストさまを信じるときに、新しい世界、新しい恵みの世界が開かれてきて、このお方を信じただけで、ふと気がついてみると、神さまの恵みが自分に及んでいたのでございます。

マタイというこの著者も、他の福音書記者の記者も、イエス・キリストさまに従っていったときに、人々を愛し、神さまを愛せるような人間になったので、さらには、イエス・キリストさまの十字架と復活を目撃し、この十字架が、人の罪の贖いのための死であるということがわかったので、その当時の世界に出ていって、イエス・キリストさまを宣べ伝えたのでございます。

そして晩年、死を目前にいたしました彼は、以前取税人として夜な夜な帳簿をつけていた筆をとり、洗い直してイエス・キリストさまを宣べ伝える筆へと変えました。イエス・キリストさまの生涯がどうであったか、イエス・キリストさまを信じたらどうなるのかということを書き残したのです。

そのことのゆえに彼は、二〇〇〇年も経った現代でも、世界の人々に祝福を宣べ伝えていける人間になったのでございます。

あなたもイエス・キリストさまを信じますと、マタイのように、全世界に祝福を与えていける人間になることができるのでございます。

( 了 )

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